理レポ「ノーベル賞」1487
2021年10月18日 06時00分「真鍋氏 ノーベル賞~温暖化の予測法開発~」10/6
1960年代。今から約60年前です。真鍋さんは地球の大気の動きを再現する方法を開発。
大気中の二酸化炭素が増えると、気温が上がることを、コンピューターで計算して数値で示しました。
私が地球温暖化のことを知ったのは約40年前。ハワイの観測所が、大気中の二酸化炭素の濃度が年々上がっていることを報告。
二酸化炭素を大量に出し続けると、気温が上がって、地球の環境が大きく変わります。生活や命の危険が警告されました。
でも、二酸化炭素は増え続け、“気候危機”と言われるようになっています。
なぜ?
二酸化炭素を減らす=使えるエネルギーが減る。
たとえば電気エネルギー。使える電気が減ったら?
「昔の不便な生活にもどるのは嫌だな。」
「まだ、大丈夫じゃない?」
「二酸化炭素が増えると、本当に温暖化するの?」と疑う科学者もいました。
真鍋さんの研究を基に活動してきたIPCCは活動が評価されてノーベル平和賞を受賞。
今年の報告で「地球温暖化の原因は二酸化炭素の増加が原因」と断定しました。
そして真鍋さんのノーベル物理学賞です。
これで、二酸化炭素を減らす社会にする動きが進むことでしょう。
しかし、これまでの気候危機で奪われた生活と命は取り戻せません。これ以上の犠牲を増やさないために、私たちも具体的な行動をする必要があります。
大人は今の子どもの未来の社会のために。子どもは、自分が大人になる時の社会のために。
真鍋さんはアメリカ国籍。アメリカ人です。
最近の日本人のノーベル賞受賞者は外国籍が増えています。自由に研究・議論がしにくいからだそうです。
優れた素質がいるのに、日本では生かされない。
この環境を変えないと、「二酸化炭素を減らす社会」の実現は、世界に遅れをとるのでは?と心配です。