病気をしたときのかん病代0円(4年2組初任者研究授業)

2020年12月2日 04時50分

 27日、4年1組で道徳の研究授業がありました。道徳の名作と言える「お母さんのせいきゅう書」の授業でした。

 たかし君のお母さんへの請求書「お使い代・・・100円、おそうじ代・・・200円、おるすばん代・・・200円 合計500円」・・・ お母さんは、たかし君のお皿のわきに、500円をおきました。たかし君はそれを見てうれしくなりました。ところが、お金といっしょに、小さな紙切れがのっていました。たかし君が取り上げてみると、それは、お母さんの請求書でした。それには、次のように書かれていました。

 家事も仕事と思うたかし君。(それはそうだな。)しかし、お母さんはその仕事を無償でしているんですね。

 たかし君は何度も繰り返して読みました。たかし君の目には、しだいになみだがあふれて、お母さんの書いた字がぼうっとかすんできました。 

 4年1組の児童は、音読カードのコメントから、お手伝いをよくしているようですが、アンケートをしてその理由を尋ねると、「家族のことを思って」のほか、「やってと言われるから。」「怒られるから。」「お小遣いをくれるから。」という理由もありました。

 しかし、この教材でお母さんの気持ちを考えると、「もっとお手伝いしたい。」「お母さんを楽にさせてあげたい。」という意見が相次ぎました。(これが参観授業ならハンカチが必要だったかもしれません。)

  

 担任は、「一人暮らしをしたとき、家族のありがたさがよく分かった。強い感謝の気持ちがわいてきた。」と語りました。(私も同じでした。更に、自分が親になったとき、親から受けた無償の愛に深い感謝の気持ちがわいてきました。)

【コメント】児童の家族への言動が感謝の気持ちを込めて変容していれば、この授業を行った価値があったと言えます。変容を期待しています。子どもたちは、多くの人から無償の愛情を受けています。それをお金で返すことはできません。ですから、「気付き・考え・私がします」という気持ちでお手伝いをしたり、「自分から相手の目を見て」挨拶をする子に育ってほしいと願います。(^^)/