理レポ「ノーベル賞」1487
2021年10月22日 06時00分「真鍋氏 ノーベル賞~温暖化の予測法開発~」10/6
1960年代。今から約60年前です。真鍋さんは地球の大気の動きを再現する方法を開発。
大気中の二酸化炭素が増えると、気温が上がることを、コンピューターで計算して数値で示しました。
私が地球温暖化のことを知ったのは約40年前。
ハワイの観測所が、大気中の二酸化炭素の濃度が年々上がっていることを報告。
二酸化炭素を大量に出し続けると、気温が上がって、地球の環境が大きく変わります。
生活や命の危険が警告されました。でも、二酸化炭素は増え続け、“気候危機”と言われるようになっています。
なぜ減らせずにいたのか?
「二酸化炭素を減らす=使えるエネルギーが減る」です。
たとえば電気エネルギー。使える電気が減ったら?
「昔の不便な生活にもどるのは嫌だな。」
「まだ、大丈夫じゃない?」
「二酸化炭素が増えると、本当に温暖化するの?」と疑う科学者もいました。
真鍋さんの研究を基に活動してきたIPCCは活動が評価されてノーベル平和賞を受賞。
今年の報告で「地球温暖化の原因は二酸化炭素の増加が原因」と断定しました。
そして真鍋さんのノーベル物理学賞です。
これで、二酸化炭素を減らす社会にする動きが進むことでしょう。
しかし、これまでの気候危機で奪われた生活と命は取り戻せません。これ以上の犠牲を増やさないために、私たちも具体的な行動をする必要があります。
大人は今の子どもの未来の社会のために。子どもは、自分が大人になる時の社会のために。
真鍋さんはアメリカ国籍。アメリカ人です。
最近の日本人のノーベル賞受賞者は外国籍が増えています。自由に研究・議論がしにくいからだそうです。
優れた素質がいるのに、日本では生かされない。
この環境を変えないと、「二酸化炭素を減らす社会」の実現は、世界に遅れをとるのでは?
★私が二酸化炭素の増加による地球温暖化の危機を知ったのは高校生の頃。
危機感をつのらせた科学者が国際会議を開いて、各国のリーダーに訴えました。
そこから始まったCOP(気候変動枠組み条約締約国会議)。3回目は日本の京都で、26回目の今年はイギリスです。