授業のユニバーサル・デザイン化
2025年6月9日 08時52分6月6日(金)は今年度2回目の参観日でした。平日にもかかわらず、たくさんの方にご参観いただき、ありがとうございました。
子どもたちも先生方も、そして保護者の皆様も楽しく授業に参加できていてうれしく思いました。
授業では、全ての児童が「分かる・できる」楽しい授業をめざしています。そのために授業のユニバーサル・デザイン化を進めています。「視覚化」「焦点化」「共有化」です。
「視覚化」では、ICTを活用して資料を分かりやすく提示し、授業の流れや活動時間をはっきりと示す工夫をしています。
「焦点化」では、授業で大切なポイントを示したり、児童がわくわくするような課題設定をしたりして、その時間に学ぶ内容をはっきりとさせ、課題意識を持って活動できるようにしています。
5年生の「敬語」の学習では、「謙譲語」という言葉について詳しく説明していました。6年生は、「みんなの願いをかなえる政治」の学習で、どんな四国中央市にしたいかという観点から、3人の候補者のうち誰を推薦するのか、焦点を絞って考えていました。
「共有化」でもICTが大活躍です。一人一人の考えをクロームブックで簡単にまとめ、全員の意見を大型提示装置に映します。
6年生の授業では、だれがどの候補者をどんな理由で推しているのか、一目で分かります。その後、ペアやグループで詳しく意見を聞いたり、全体で共有したりして友達の意見から学ぶ学習を大切にしています。
「分かる・できる」楽しい授業をめざすために、大切にしていることがもう一つあります。それは「アナログとデジタルのベストミックス」です。1人1台端末が導入され、ICTを有効活用することで、学習活動が広がりました。
4年生は算数「角」の学習において、学んだことの確認で教室内の直角以外の角を探しています。見付けた角をクロームブックで撮影することで、分かりやすく友達に共有することができます。
かしの木組では、6年生が修学旅行にまつわるクイズをデジタルで作成し、分かりやすく提示しながら、楽しく授業を進めていました。
「デジタルでしかできないこと」を取り入れつつ、「アナログのよさ」も忘れていません。
1年生は算数で実物の空き箱を使って、積み上げられるものと積み上げられないものに仲間分けをしていました。
4年生の算数「垂直と並行」では、拡大した地図の道路を透明なファイルに写し取り、二つの道路(直線)の平行と垂直を見付けていました。
実際に自分の手で操作した体験は、より確かな学びとなって子どもたちの中に積み上げられていきます。
クロームブックで自分の考えを入力してまとめることで、全体で共有しやすくなりますが、従来の自分で「書く」活動も大切にしています。
黒板に書かれたことを写すのはもちろん、授業の振り返りやまとめも書いて、自分だけの素敵なノートができています。
これからも「デジタルの可能性」と「アナログのよさ」を見極め、子どもたちの学びに最適な活動で授業を進めていきます。
次回の参観日もお楽しみに。