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2021年3月3日 06時00分

「文字の書き方」~“日本人の知らない日本語”蛇野&海野~

日本に来た外国人に、日本語を教える日本語学校があります。その学校でのコミックエッセイを元に考えたことです。

今の日本は縦書きは右から左。でも書き方は国で違います。 モンゴルは左から縦書き。アラブは右から左。数字だけは左から右です。

エジプトのヒエログリフの絵文字は、絵の頭が向いている方が文の始まりです。アイルランドのオガム文字は下から上の縦書きです。
 

ここから先は、本から離れて考えたことです。 

日本語にもともと横書きはありません。縦書きで右から左でした。

外国の文化の影響を受けて、第2次世界大戦中から、徐々に横書きも右から左に統一されました。

これ以前はこうです。

「。たしまり起が災震大本日東に年一十千二はで本日」漢数字は右から左  

「。たしまり起が災震大本日東に年2011はで本日」アラビア数字は左から右 

一二三四五は漢数字。12345はアラビア数字。でも元はインド数字です。発明はインド、世界に広めたのはアラビア文明だから。
 

1世紀のインド数字

16世紀・スウェーデン。アラビア数字とローマ数字の印刷物。

インド・アラビア系の数字の一部

 

普通の教室では縦書きで、右から左。教壇から向かって右から1班。

理科室では横書きで、左から右。教壇から向かって左から1班。

科学の研究に欠かせない数字。“0”の定義も7世紀のインドの数学者でした。