理レポ「被災体験1/2」1453

2021年9月2日 06時00分

2004年 理科通信No,710より

17年前に三島で起こった水害の記録です。報告者は、当時の三島東中学校の生徒です。これを教訓とし備えましょう。
 

①「店の横がすぐ川で、いきなり水が流れ込んできた。」と父が言っていました。水を掻き出すまもなく、膝上まで浸かったそうです。

 水が引いたら一面砂。スコップなんか置いてないので、バケツで運んだそうです。

 「クーラーやトイレもダメになって大変だった。」と、夜中の1時過ぎに帰ってきて話してくれました。


②台風21号で家が床下浸水しました。家の上の山も小さな土砂崩れをしました。家の前のドブがあふれて道路が川になりました。

 水がだんだん家の中に入ってきて大変でした。

 土砂崩れは、そこの部分だけ、ぽっかり穴があいているようになっていて、大きな石や土砂が道路にいっぱい落ちていました。

 

③裏の家のカーポートが、私の家に飛んできて、兄の部屋の真上に突き刺さりました。

 もう少し下に刺さっていたらガラスを突き破り、兄は死んでいただろうと思うぐらいのひどさでした。

 

④いとこの知人の男性は、人の役に立つ事をしていて亡くなりました。

 新居浜で災害にあった人たちのために復旧作業をしていた時に、運悪く亡くなったそうです。

 その人は昔からボランティアなど人の役に立つ活動が好きで、積極的に参加していたそうです。

 そんな心の優しい人が、台風のせいで亡くなるなんて、台風はひどいと思いました。

 

⑤台風16号の時は、ドアの開け閉めの時に風が吹き込んで、ドアが外の方に倒れてしまいました。台風21号の雨台風で雨漏りがすごかったです。

 電気の上に雨漏りがしたので、火事になるかと家族でビクビクして、その日は電気を使えませんでした。

 

⑦台風21号で被害を受けました。おばあちゃん家の台所は、他の部屋より低くなっていた ので、たくさんの水が入ってきたそうです。

 冷蔵庫の3分の1ぐらい。

 市役所に電話すると、「土砂で埋まった人たちが優先なので行けません」と言われたそうです。

 僕も手伝いに行こうと思いましたが、自宅の納屋に水が入ってそれどころではなかったです。

 幸い中の機械や米に被害はありませんでした。

★夏休み後半の異常な長雨で、かつての災害を思い出して心配していました。

 もしかして、このレポートを書いた人が保護者の中にいるかもしれません。