理レポ「被災体験2/2」1454

2021年9月3日 06時00分

2004年 理科通信No,710より

⑧下の家の屋根が飛んできて、僕の家の電線が切れて停電になりました。午後4時頃です。

 雨戸を閉めていたので、家の中は暗くて、とても怖かった。懐中電灯もなく寝るしかありませんでした。

 でも近所の人が懐中電灯などを持ってきてくれて助かりました。

 やっぱり人間は一人では生きていけない。助け合う事が大切だと思いました。

 

⑨新居浜にあるおじいちゃんの家は、近くの川があふれて、家の中に土が入りました。台風が過ぎてから、スコップなどを持って行きました。

 10cmくらい土が積もっていました。家族みんなで土を運んでいると、たくさんの人が土運びを手伝ってくれました。

 たくさんの人が手伝いに来てくれて大変助かりました。次に災害が起こったら、私が手伝いに行きたいです。

 

⑩じいちゃん・ばあちゃん家は山の方にあります。山から流れてきた水で、畑の土が深く掘られて、植えていた野菜が流されてしまったそうです。  

 そのため野菜は、台風がくる度に植え替えているそうです。「せっかくキレイに植えたのに」と残念そうです。  

 今までは、「学校が休みになるけん、台風来い!」とか思いよったけど、もう絶対に来んといてほしいです。

 

⑪家の横の川が氾濫して、かなりの水が家の中に入ってきました。膝下ぐらいまでありました。1階は、全てドロドロでした。

 その日はずっと片付けをしました。次の日には親戚の人たちが手伝いにきてくれました。

 困った時の手伝いは、とってもありがたい事なんだなと思いました。私も困っている人を見た時は、進んで手伝いに行きたいです。

 

⑫私の父は地区の消防団に入っているので、台風が上陸するたび、雨や風の強い中、消防に行っています。

 22号か21号の時、私が住んでいる町では床下浸水になりました。

 道路は膝上まで水があり、父でさえ足をすくわれそうになったそうです。父は夕方4時頃 出て、夜の10時過ぎまで帰ってきませんでした。

 びしょ濡れで「死ぬかと思った。」と言っていました。父の姿を見て、台風の怖さを知りました。

 

★今年は災害をまぬがれても、これからの台風シーズン、来年はどうなるか分かりません。

 気候危機は現実的です。災害の前に、災害の備えをしましょう。