理レポ「映画 MINSMATA」1481

2021年10月11日 06時00分

映画「MINAMATA」9/25

熊本の化学肥料工場が海に流した有機水銀が原因で、その海で獲れた魚を食べた住民が深刻な病気になりました。

原因が分からず奇病として怖がられ、患者やその家族が差別を受けました。

工場が責任をなかなか認めなかったことが、被害を大きくしました。

ユージン・スミスさんはアメリカのカメラマン。彼の写真によって、世界は日本の片隅で起こった水俣の問題を共有しました。

患者を救う運動の後押しとなりました。

 

*母親のお腹の中で水銀の被害を受けて生まれた娘をお風呂に入れています。・・・その写真をイラストにしました。

 

*映画の1シーンをイラストにしました。

 

上のイラストは、工場の社長がスミスさんを買収されている場面です。

被害者とその家族の数は人口の100万分の1かもしれません。しかし0ではありません。

問題を発信して、共有して、人がつながる。それが救いの大きな力になります。

それを示した映画です。新居浜のTOHOシネマで上映しています。

 

国内では第二水俣病が新潟で発生。世界的にも水銀汚染の事件は続いています。

2013年に「水銀に関する水俣条約」という国際条約ができました。しかし日本の水俣病の問題は未解決です。救われていない患者がいます。

水俣病は公害の一つ。地球温暖化による災害は、最も巨大な公害とも言えるのでは?

 

*ちなみに大型の魚とクジラ類は水銀量が多いので、食べ過ぎないように警告が出ています。