【随時掲載「教育のユニバーサルデザイン化」②】少しずつ覚える新出漢字

2021年4月21日 05時00分

 小学生の国語の授業で大切なのは、「一に音読、二に新出漢字の読み書き・・・」です。毎学年およそ200字、6年間で1026文字習います。外国人が日本語を習得する際、漢字の読み書きが難しいと聞きますが、それは、日本の子どもも同じ。本校では、漢字の習得力を高めるために次のように行っています。(2年1組の4月20日の様子です。)

  朝の時間、15分間の国語の授業を週に3回設けています。これを、モジュールの時間と呼んでいます。この15分間に、新出漢字を少しずつ(2~3文字)継続して学んでいます。

 

  間違いやすい箇所について・・・「『図』という字の中は、『シ』ではなく、『ツ』ですよ。」と注意しました。間違えて覚えてしまっては、あとで訂正するのが大変ですので・・・。

①空書き・・・鉛筆を持たずに、空間に画数を唱えながら書きます。

②指書き・・・鉛筆を持たずに、指で机の空いているところに画数を唱えながら書きます。

③なぞり書き・・・覚えたら、画数を唱えながら、手本をなぞります。

④写し書き・・・次に、文字の大きさを整えつつ、画数を捉えながら手本を無地の欄に書きます。

 この「空書き」「指書き」「なぞり書き」「写し書き」の漢字の覚え方を、全学級で行っています。(現段階では、最もよい方法だと思っています。)

 できた人は、先生のチェックを受けます。そして、ミニテストです。どこをすれはよいか、大型提示装置に映しています。

 ミニテストを終えた人は、テキストの空いている場所に、習った感じを書いています。(空白の時間がありません。)

  15分間で、全ての児童が漢字の学習を終えました。

[コメント]漢字の学習に特化した国語の授業を、朝、週3回行うようになってから、児童の漢字の習得率が上がりました。また、昨年度行った「国語の授業は分かりますか?」というアンケートでは、肯定率が94%と高い数値を示しました。うれしい限りです。(^^)/