特別支援教育だより 子育て応援コラム No.02-1

2021年10月20日 17時40分

保護者の皆様、日々の子育てお疲れ様です。

お子さんの行動の理由や、関わり方のちょっとしたコツを、いろんな方の成功事例や、特別支援教育の観点から紹介していく子育て応援コラム。

第2回目のテーマは、「褒める子育て」です。

今回はちょっと長くなってしまったので、前後編でお送りします。

 

褒める子育てという言葉は、すっかり定着してきた言葉のように思います。

一方で、褒めるだけでいいのかといったご意見や実際どうしたら褒めて育てられるのか分からないといった声もよく耳にします。

色々なご意見を聞きながら、ちょっとした誤解だなと思うことは、褒める子育ては、叱らない子育てではないということです。

 

そもそも褒めると叱るって何でしょう。

褒めることは、子どもの今の状態を認めることで、子どもにエネルギーを与え、アクセルを踏んでもらう手段です。

叱ることは、子どもの今の状態を認めないことで、ルールから外れていることを教え、ブレーキを踏んでもらう手段です。子どもは、エネルギーを消費します。

 

 

 

 

 

 

褒めるだけで、必要な場面でも叱らないように関わると、子どもは、全て自分に決定権があると誤解し、周りに合わせた行動が難しくなったり、自分勝手に見える状態になりやすかったりする傾向にあります。

逆に、叱ってばかりの関わりになると、エネルギー消費が多くなってガス欠になり無気力な様子が見られたり、いつ叱られるか分からず顔色を伺う様子が見られたり、逆に、どうせ何をしても叱られると自暴自棄になってしまったりすることもあります。

褒めて育てるか叱って育てるかは二択ではなく、褒めることと叱ることのバランスが大切なようです。

 

褒めることには、子どもの行動をいいねと承認し、もっとやってねと促進する効果があります。

つまり、やって欲しいことこそ褒めなければいけません。

子どもの様子をよく観察し、やって欲しいことや続けて欲しい行動のかけらを探しましょう。

 

後編につづく