特別支援教育便り 子育て応援コラム No.6

2022年3月23日 17時00分

保護者の皆様、日々の子育てお疲れ様です。

お子さんの行動の理由や、関わり方のちょっとしたコツを、いろんな方の成功事例や、特別支援教育の観点から紹介していく子育て応援コラム。

1年間お付き合いいただきありがとうございました。

今年度最後となる今回は、ことばの教室のご紹介です。

 

ことばの教室は、正確には通級指導教室と言います。

四国中央市の小学校では、金生第一小、中之庄小、土居小、そして三島小の4校にあり、三島小学校には、かえで1~3まで3クラスが設置されています。

ことばの教室ってどういう学習をしているところかご存じでしょうか?

真っ先に思い浮かぶのは、ことばの勉強、発音の指導という方が多いと思います。

発音の指導では、正しい発音ができるようになりたいというニーズを持った子たちを対象に、舌や口の周りの力を伸ばし、正しい発音の仕方を教える指導を行っています。

ことばの教室を利用している子のおよそ半数は、この発音の指導をしています。

 

ことばの教室では、他にも、音読や、漢字、算数の計算や文章題など、学習の支援も行っています。

音読や漢字、算数の計算や文章題などの苦手さの背景には、彼らの特性に起因する原因があります。

ことばの教室では、その原因を考え、その原因に対応した学びの方法を一緒に練習しながら、学習の手助けをしています。

例えば、漢字が覚えにくい子の背景としては、漢字が表す言葉の意味が分からないために記憶に留まりにくいという子もいれば、抽象的な形が上手く捉えられないために漢字の細部を書き間違えてしまう子、ワーキングメモリが弱くて覚えることに時間やコツが必要な子と、様々な要因が考えられます。もし抽象的な図形の形が上手く捉えられないなら、形の細部に目を向ける遊びやゲームなどを通して力を伸ばしつつ、漢字の形の特徴を一緒に考えながら正しく書く練習をしていきます。

同じ漢字の学習でも方法は子どもに合わせて色々です。

他にも、友達と楽しい関係を築くことや、自分の感情をコントロールすることを目標とする子など、本当にいろいろなニーズでことばの教室を使っていただいています。

 

今回は、ことばの教室のことをご紹介しました。

ことばの教室の利用には、いくつかの手続きが必要で、希望すればすぐに使えるというわけではないのですが、お子さんへの関わり方や効果的な学習方法など、ご相談は随時受け付けております。もし関心がありましたら学級担任かことばの教室の担当者へお声掛けください。