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第5回自主研修会を終えて

2020年12月28日 06時46分

 12月26日(土)冬休みの初日にも関わらず、15名の熱心な先生方が集まり、4年1組の教室で開催しました。簡単に振り返ります。

 ① 開会挨拶・・・冬休み中に、家庭のこともしながら3学期の準備をすることでしょう。それに役立ててもらうために、この研修会を冬休みの初日に設定しました。学級経営と教科指導の講座を始めます。

② 学級経営の第1講は、「荒れを乗り切る3学期の指導」でした。ポイントは、楽しい授業をすることと、子どもを褒めることでした。一筆箋をいつでも持っておいて、褒めたことをその日のうちに家庭に手紙を書く実践が荒れを乗り切る指導だと感じました。これは、できそうで、そう簡単ではありません。しかし、これですよね。

③ 学級経営の第2講は、「自己有用感は高まったか?」でした。自己有用感は、人から感謝された・認められた・褒められたときに育まれる「自分にはよいところがある」という感情です。これは、規範意識や学力と相関があり、不登校やいじめの防止にも有用だと言われいます。本校では、この感情を育むために、「援助要求スキル」を持つことと「やさしく正しい言葉」が学校中にあふれることを進めています。そうして、5月から10月にかけて「自分にはよいところがある?」というアンケートの肯定率が、3%向上しました。困ることがあっても、みんなに包み込まれる「インクルーシブ教育」を進めるために、環境整備(教育のユニバーサルデザイン化)に取り組んでいます。

④ 教科指導の第1講は、「発問と作業学習で3学期の難単元を乗り越える算数科の指導」でした。面積図を使って5年生の算数教材「速さの求め方」の指導方法を学びました。長方形の面積はたて✕横です。数直線上の分からないところに、箱(長方形)をかぶせると、分からない数と分かっている数の関係が、長方形上に見えてきます。特に割り算の立式に有用だと感じました。(なぜ、こう教えると分かりやすいか?深く考えましょう。)

⑤ 教科指導の第2講は、「国語UDの実際(学力向上への取組)」でした。国語UDの三つの基本のうち、読解力を高めためには、文の構成を見える化して要約する指導が最も有用です。本校の児童に「国語の授業は分かりますか?」とアンケートをすると、肯定率は90%と高い数値を示します。講座では、物語文・説明文の100字要約の授業の実際と模範解答を示しました。今後は、which型課題の国語授業を実践し、「楽しく分かる授業」実践報告をしたいと思います。

 

⑥ 閉会挨拶・・・3学期はリセットが効きます。今日の講座が少しでもお役に立てれば幸いです。がんばりましょう。