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第5回自主研修会(最終回)を終えて

2022年3月13日 09時00分

 延期になった標記の研修会を、3月12日に開催いたしました。会のあらましをお伝えします。

【第1講】ロイロ認定ティーチャーによるICT利活用事例について

その1 田島寛大教諭による10分間スピーチ

〇国語⇒「世界にほこる和紙」の要約指導(ベン図、説明文の家、はじめ・中・おわりシート、100字シートを使って)〇総合⇒「二分の一成人式」の発表指導(ピラミッド、フィッシュボーンを使って)〇国語⇒「調べて話そう 生活調査隊」の発表指導(ジャムボード、フォーム、ロイロノートを使って)

[イチオシ]シンキングツールをうまく使って、思考をうまく整理しているところがすばらしい。(^^)/ 

 その2 石村美弥教諭による10分間スピーチ

〇国語⇒「固有種が教えてくれること」の要約指導(上記と同様)〇漢字の指導(ディスプレイ上に指で、ゆっくり、ていねいに書く→まちがいが少なくなった)〇eスタ愛媛新聞forスタディを使った新聞づくり(気になるニュースのスクラップ新聞づくり)〇委員会新聞づくり(リモートでの共同編集)〇自主学習のアーカイブづくり〇なわとび成長の記録(動画の記録をつなげて)

[イチオシ]記録力が良い教材を作り出します。写真、動画の記録と整理をきちんとしているところがすばらしい。(^^)/

 その3 西本修平教諭の10分間スピーチ

〇図工⇒Google描画キャンパスを使った自画像づくりの提案 〇国語⇒説明文・物語文の要約指導(上記と同様) 〇国語⇒ICT支援員さんの活用(国語の本文の打ち込み) 〇国語⇒音読の宿題(ロイロカードに録音して) 〇参観日の代替⇒作品展(Googleサイトを使って)

[イチオシ]コロナ禍で参観日が中止に。それでも児童の作品を持ち帰ったクロームブックで見えるようにしたことはすばらしい!保護者に好評でした!(^^)/

 【第2講】VIVID陸上競技クラブコーチによる陸上の基本練習について

★柳瀬剛教頭の20分間スピーチ

〇基本のステップ(シザース、サイドクロスステップ、振り上げステップ等)〇走力を高める運動(インターバル走、チーム走等)〇楽しみながら走力を高める運動(おにごっこ、ボール運動等)〇競技成績(全国小学生陸上9年連続出場・・・最高順位10位、県陸1位3名、高校生になって全校大会への出場 多数)

[イチオシ]競技性を持ちつつ、あとのびするように、発達段階に応じた適度な指導を継続しているところ(^^)/

 【第3講】えひめ教育技術研究所理事長の若手教員向け講話

★信藤明秀教頭の20分間スピーチ

〇若さは子どもを引き付ける。しかし、子どもに力を付けることはできない。〇技能の上達は、①人前で恥をかく。②自分よりうえの人に指導される。〇指導技能が上達すると、①子どもの事実がよくなる。②保護者からの感謝の言葉が届く。③トラブルが激減する。④職場での信頼度がアップする。

[イチオシ]指導技能を本気で上げようと思ったら、1に自主研修、2に自主研修、3・4がなくて、5に自主研修だと私も思いました。 

 【第4講】教員人生38年間の振り返り ~最後にたどりついたインクルーシブ教育~

★石津善久校長の30分間スピーチ

 教師生活38年間を振り返って得た教訓を20にまとめ伝えました。講座の資料を貼り付けましたので、よかったらダウンロードしてご覧ください。 

 【配布資料】☆教師人生38年間の振り返り .pdf

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 【最後に】

 私は、校長になって前半大変苦労しました。赴任した学校の一部の学級が荒れたのです。それに必死になって対応するうちに、荒れを防止する方法が私なりに分かりました。それを、学級開きの前から計画的に伝えることで、学級経営が安定すると思ってこの研修会を立ち上げました。最後の講座でお話したように、インクルーシブ教育を学級経営の中心に据えたら、支援の要する児童が多数いる学級でも、大丈夫です。

 この講座がこれからの先生の実践に少しでもお役に立てればうれしいです。これまで、授業UD自主研修会をご支援してくださった皆様方、ご参加くださった先生方、お世話になりました。終了するのは寂しいのですがこれで終わりにします。(このサイトは、3月25日に閉じさせていただきます。)2年間、ありがとうごさいました。

 

 

第4回自主研修会を終えて

2021年11月13日 16時57分

 2度延期になった表記の研修会を、11月13日に開催いたしました。会のあらましをお伝えします。

【第1講】「助けてを言える学級経営」

〇科学技術が発達して、人が助け合わなくてもお金があれば生活に困らない世の中にあって、人間関係が希薄になってきました。そのことが様々な教育の諸問題を生み出していると思います。現代の一番の教育課題は「助け合う人間関係を築くこと」だと考えています。そのために次の四つのことが重要。①「援助要求できる温かい環境づくり」と「教師の好意に満ちた語りかけ」、②叱る基準を明確に、③あふれさせたい言葉をあふれさせ、なくしたい言葉をなくす、④全員参加の分かる授業を。

【第4講】「教職員のメンタルヘルス」(第1講と同じ講師)

〇しなやかに生きるには?・・・①変えられるものに焦点をあてる!(過去と他人は変えられない、未来と自分は変えられる)、②困ったら相談を(電話相談でつらい気持ちを吐き出せ!)、③まずは睡眠、次に運動(行動を変えて気分を変えよう!)④「うまくいったことをノートに。一日3つ」(自己肯定感を高める)「うまくいかなかったことをノートの別の場所に」(脳から自己否定感を移転する)など

【第2講】「前年度荒れていた学級の体育授業」

 まず、基本は、①安全への配慮、②技術の習得、③汗をかくほどの練習量

 その上で、①やりぬく覚悟、②明確な指示、③やりたくなる仕掛け、④成功する仕掛け

「めちゃあてドッジ」「縄跳びリレー」「12面サッカー」など、楽しい仕掛けがいっぱい。これから、自分のクラスでやって見たくなりました。

【第3講】読解問題の解き方をこう教える(第2講と同じ講師)

 全国学テ国語のテスト。小学校の問題は、本文内に答えがある。①〇で囲む、②線で囲む、③エラーライン、④プラスαで、情報を整理し、答えを導くとよい。

【第5講】ICTの利活用

(ロイロ認定ティーチャー 3年担任)

〇キーボー島アドベンチャーの活用状況報告

〇 ロイロノートを使って100字要約の事例紹介「すがたをかえる大豆」

 (ロイロ認定ティーチャー 4年担任)

〇 ロイロノートを使って100字要約の事例紹介「こんぎつね」「世界にほこる和紙」

(ロイロ認定ティーチャー 5年担任)

〇 ロイロノートを使って100字要約の事例紹介「たずねびと」「固有種が教えてくれること」

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次回は、いよいよ最終回です。皆様の自主的な参加をお待ちしております。

第3回授業UD自主研修会を終えて

2021年7月24日 15時17分

 7月24日(土)、第3回授業UD自主研修会を開催しました。15名の熱心な先生が集まり学び合いました。簡単に振り返ります。

①第1講は、「道徳UDの実際~全員参加の考える道徳の在り方」についてでした。道徳の授業づくりについては様々な意見がありますが、しっかりした理念に基づいて組み立てることが重要です。「あなたならどうする?を中心発問に」「道徳性の成長を見える化するワークシートを」「全員が参加できるようにUD化を」の三つの理念が重要だと考えます。具体的な事例をお伝えしました。

②第2講は、2学期の学級経営の留意点についてでした。1学期同様、「ルール」「先生がいなくて機能する当番・係活動」「楽しい授業」が重要だと確認しました。児童がやるべきことをしたかどうかを確認する方法として、「ひっくり返す掲示」「右から左へネームプレートを移動する方法」等が有用だと分かりました。していない児童には、叱りつけるのではなく、ユーモアを交えて明るく注意したいものです。

 ③第3講は、算数の数量関係攻略法でした。面積図を使うと、割合の立式ができるようになります。1もとくん「1がもとにする量」というゴロと、箱をかぶせることで、数量関係が見えるようになってきました。割合を教えるときに、学んだことを生かしていきましょう。 

 ➃第4講は、初登場の社会UDでした。人気の低い社会の授業をどう進めていけばよいか、開西学院大学初等部の村田先生の著書をもとにお伝えしました。「Which?why?を繰り返して、全員参加で考える授業を進めること」「教科書の写真の場所に自分が写っているものを活用すること」で児童を惹きつける事例は、受講する皆さんも楽しく伝わったように見えました。

⑤第5講は、ICTの利活用について。前半は、YouTubeの動画を教材として活用する方法を伝えました。「モズクを吸い取って採集する動画」「月面でマンハーと鳥の羽を落下させる実験の動画」をロイロノートに取り入れたり、クラスルームに取り入れる方法を学びました。後半は、GoogleEarthをどのように活用するかを実習しました。修学旅行で行く原爆ドームや宮島のどこに世界遺産のマークがあるか探り、リストアップする方法を学びました。仁徳天皇陵が三島小の近くにあれば、どのくらいの大きさかを示す方法も分かりました。

 YouTubeとGoogleEarthを利活用すれば、社会と理科の授業が更に楽しくなること間違いないです。(^^♪

 

 

第2回授業UD自主研修会を終えて

2021年6月12日 19時38分

6月12日(土)、延期していた第2回授業UD自主研修会を開催しました。22名の熱心な先生が集まり学び合いました。簡単に振り返ります。

①第1講は、「本校の体力向上計画~体育UDの手立てを取り入れて~」でした。採用されて1年目。体育の授業をどうすればよいか悩みました。テレビで、「45分間でクラス全員跳び箱ができるようになる向山先生の指導法」を見て、自分もやってみたらできました。それから、「教育の法則化」に学んで、逆上がりも後方支持回転も全員できるようになりました。さらに、その取組をまとめたビデオ作品は、ビデオコンテストで最優秀になり、NHKさんが私の取組を全国放送してくださいました。あの悩んだ体育でですよ。全員が参加しできるようになる指導方法はあるんだなと思いました。しかし、この指導方法にも壁がありました。スモールステップの第一段階ができない児童をどうすればよいかです。これに対しては、体育UDで学んだ「折り返しの運動」「口伴奏」が有用です。

 ②第2講は、「学級経営と道徳」でした。議論することを楽しむ道徳授業の在り方として、「星野君の二塁打」を教材にして模擬授業を行いました。星野君の行動は、〇か✕か。自分の考えを板書して考えを伝え合います。〇だという考えには、なるほどと思えるものがありました。しかし、そうした思いを肯定した上で、✕の価値が大切だと判断力を育てることが肝ですね。いじめ問題を自分たちで解決できる力を道徳の授業を通じて育てていきましょう。 

 

 ③第3講は、「算数 筆算指導法 補助計算を使って」でした。つまずきの多い繰り下がりのある引き算の指導方法を学びました。つまずいている児童は、計算の過程が動画に見えないんですね。そこで、視覚化と唱える手立てを行います。「53-26」では、①十の位の10を一の位に書きます。②--6と10を線で結びます。これをブリッジと言い「ブリッジ」と言わせます。③「10-6=4」と唱えます。④「3+4=7」と唱えます。・・・一連の手順をアニメーション化するといいですね。

 ④第4講は、「国語UDの理念と実際① ~論理の見える化で国語の授業を分かりやすく~」でした。私は国語の授業が苦手でしたが、国語UDに出会って「これだ!」と思いました。私自身が授業をすることはありませんが、若い先生に方法を伝え、全員参加の授業が展開され学力が向上している事例をたくさん見てきました。特に、物語文の構造と100字要約、説明文の構造と100字要約指導は、これからの先生に、是非身に付けてほしいと思います。

 ⑤第5講は、「ICT利活用講座」でした。➊「あかねこ漢字スキル」についている、筆順と漢字の成り立ちのソフトのデモを行いました。児童の理解を大いに助けます。成果が上がっています。❷カフートを使ったクイズ大会のデモも行いました。これを使うと、全員参加の楽しいクイズ大会ができますよ。

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参加された先生方の実践の役に立てば幸いです。次回は、7月24日(土)です。あと3回でこの研修会は終了します。

第2回授業UD自主研修会の開催のお知らせ

2021年5月18日 13時15分

 延期しておりました表記の会を、当初の予定から更に延期し、6月12日(土)に開催する予定です。参加者の募集を6月2日に発出する予定です。よろしくお願いします。

第2回授業UD自主研修会の延期のお知らせ

2021年4月20日 20時49分

 4月29日(木)昭和の日 に予定しておりました第2回授業UD研修会は、愛媛県の感染対策期の延長期間に該当するようになったため、5月29日(土)に延期します。ご案内も改めて行いますので、よろしくお願いします。