先生の自由研究 その6「福島灯籠と磐座遺跡」
2019年8月17日 11時00分伝福島正則奉献石灯籠
三島神社の本殿前にある磐座の中に、「福島灯籠」と呼ばれる石灯籠がある。
2基のうち向かって左のものが当時のもので、右のものは複製だと言われいる。
花崗岩でできていいて、円筒形の竿をもつ。竿は中央部が膨らみ竹をイメージさせる。
「社記」によれば、元亀2年(1571年)福島正則が伊予の領主となった時、三島神社に一対の石灯籠を寄進したと記されている。
家紋や寄進者、寄進年月日が施された跡があるが、磨滅していて確認できないとのこと。
三島神社境内、本殿の前に大きな石が並べられた場所がある。
それが「磐座遺跡」である。
「磐座(いわくら)」とは、古神道における巨石に対する信仰のことである。また、その信仰の対象となる巨石そのものを指すこともある。
原始時代の人々は、巨石、巨木、森、滝などを神が宿る場所として崇めていた。
また、神聖な場所に自然石を組み合わせ磐座をつくり、そこに神を祀り、神事を行っていた。
三島神社にある磐座は、1~2m前後の石材が数個、組み合わされている。
三島神社が創建される遥か昔から、この場所に神を祀り、神事を行っていた遺跡である。