【随時掲載「教育のユニバーサルデザイン化」⑬】3年生の道徳授業

2021年6月3日 12時00分

 全員が参加し「よりよい生き方」を考えるユニバーサルデザイン化した道徳の授業。今日は、3年生「きまりじゃないか」の授業の様子をお伝えします。

 雨がすっかり上がった昼休み。まだ、ところどころに水たまりが残っています。「あそびボード」は赤のままです。大助は「さあ、ドッジボールをしようよ。」とみんなに声をかけます。⇒ この状況を共通理解します。

①ストーリ・登場人物の関係を的確につかむ・・・教材文を読み聞かせながら、イラストを提示します。教材文を前半で切ります。(覚える量を限定するため。)そして、どんな話なのか、三島小でも同じような場面があることを想起させながら共通理解を図ります。

②「自分の気持ちを表す」・・・「じぶんならどうする?(外に出ない)か(外に出るか)か」を4段階で問いました。(4段階で問うのは、強い肯定、弱い肯定、弱い否定、強い否定と、気持ちを明確に分類するためです。全国学習状況調査も4段階で問います。)全体像と友達の気持ちを知ることができました。(上の写真のとおりです。)

 そのあと、なぜそうするのか?その理由を、教師が遊びに誘う役になって問います。(ロールプレイイング)意見交換では、自分と同じ場所の人の意見、違う場所の意見を自分の気持ちと比べながら真剣に聞きました。

  授業の終盤、「これから、どんなことに気をつけますか?」の問いに対して、全員ワークシートに自分の考えを書くことができました。それを読むと、「はじめは、先生に叱られるから⇒終わりには、水たまりがあったら遊ばない。」と決まりを守る意義を感じ取ることができた児童がいました。大半の児童は、決まりを守る大切さを、この教材を通して再確認できました。

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 ところで、この授業の中で、「水たまりがあってもそこをさけて遊べばよいと思う」という意見がありました。すばらしい意見だと思います。道徳の授業では、どっち?と問いますが、実生活(世の中)では、どっちも両立するような最適解が必要な場合があります。本校の、運動場使用のルールには「△」(水たまりを避けて遊んでよい)があります。全ての児童に「△」の意義を感じ取ってもらえたかなあと思っています。(^^)/