先日、算数科でデジタル教科書が使えるようになりました。
これは、文部科学省の学習者用デジタル教科書実事業の指定を受けたもので、全学年の算数科で整備されました。今年度どのような活用ができるか、児童の授業理解への効果などを実証しています。
教師がモニターで移しているものが手元にもあり、子どもたちは、今どこをやっているのか分かりやすい様子でした。また、拡大したり、書き込んだりも容易にでき、スムーズに学習していました。
実際に使ってみることで、紙の教科書との併用、机上の環境、ChromeBookの準備・片付けなどなど・・・。今後、工夫・改善していく課題がたくさん見えてきました。
子どもたちのより良い学びとなるよう、校内での研修を進めていきます!!
机上の環境

ChromeBookへの書き込み

黒板とノート

端末上での解答

4年「ロイロで春の生き物を整理する」4/20
前回、クロームブックに撮り溜めた生き物の画像を整理します。
自宅でするようになることを見越して手順を残します。
① カメラを起動して画像を選ぶ
② 不要な画像を“削除”
③ 必要な画像を“名前をつけて保存” Googlマイドライブ→Classroom→4年理科〇組 に番号で保存。
④ ロイロノートに画像を呼び出す
⑤ カードの順番を決めて“→”でつなぐ。後から順番は変えられます。
1時間では作業が大変。積極的に困っている子の支援をしている姿がたくさんありました。
でもコロナ対策が厳しくなるとできなくなるなぁ。
各個人の良い画像を選んで作った編集版を共有して、春の生き物を振り返ります。
画像の記録は見やすい写真を撮ることが大事です。経験を積んで上手になりましょう。

離れて撮って小さかったり、逆光で暗かったりする画像が多かったです。これは十分に近寄って大きく撮影できています。

私の指示を守って、逆光にならないように撮影できています。葉の緑がよく分かります。
太陽の方向にカメラを向けて撮らないようにしよう。

地上ばかり見ていると飛んでいる鳥を見逃します。気付いてもカメラを向けた時には飛び去っている・・・ことが多いけど、よく撮れましたね!
次は7月に“夏の生き物”の画像を整理して、“春の生き物”につなぎます。そして秋も冬もします。手順を復習しておこう。
右画像はタンポポの綿毛。違いが分かる?


★綿毛の根元についているのが果実です。上と下は、この果実の色が違います。
上の黄土色の果実はセイヨウタンポポ(西洋蒲公英)。
下の赤茶色の果実はアカミタンポポ(赤実蒲公英)。実が赤いからです。
困ったときに、助けを求めるスキルを「援助要求スキル」と言います。これは、集団とつながるために、小学校段階で是非身に付けさせたいスキルです。そのために、必要なのは「援助要求」を発揮できる周りの温かい言語環境です。三島小学校を助け合う学校にするため、各学級で、4月の学級開きに合わせて「あふれさせたい言葉」は何か?「なくしたい言葉」は何か?話合いを持ちました。
4月19日の4年2組の学級会の様子をお伝えします。

・今日の議題は、「学級であたたかい言葉を広げよう」です。

・どんな言葉をあふれさせたらいですか?どんな言葉をなくすといいですか?近くの人と話し合ってください。




・「言われてうれしくなる言葉をあふれさせたらよいと思います。例えば、『ありがとう』という言葉がいいです。この言葉を聞くと、とても気持ちが明るくなります。

・書記の係の人が、まとめています。

・4年2組のあふれさせたい言葉は、「1位 ありがとう、2位 大じょうぶ?、3位 いっしょに遊ぼう、・・・」となりました。

・なくしたい言葉は、口に出して言いたくありません。いやな言葉です。

・なくしたい言葉のカードは、破ってゴミ箱に捨てましょう。4年2組にはいりません。
[コメント]
話合いの柱の①は、「学級の言葉づかいはどうか?」でした。児童からは、「いやな言葉がまだ少しある。」という意見が出ました。(少しあるんですね。)
最後は、「あふれさせたい言葉を多く使って、なくしたい言葉は使わないようにしよう。」と決まりました。このように言葉づかいを良くして、助け合う学校にしていきましょう。(^^)/
全ての児童を授業に参加させるために最も有効な問いは、二者択一です。「どっちでしょう?」答えは、どちらかなので、考えやすいですね。(焦点化しやすいです。)
この「どっち?」という問いも、その内容によっては、深い学びにつながります。Which型課題の国語の授業に、初任者が臨みました。(4月25日の4年1組の実践です。)

・今日の授業の流れを示します。(見通しを知らせています。)

・「タイトルにふさわしいのは夏みかん?白いぼうし?」Which型課題を提示しました。(タイトルが白いぼうしなのだから、全員白いぼうしかと答えるかと思ったのですが、そうではなかったです。)

・白いぼうし・・・7割、夏みかん・・・3割でした。

・にこにこタイム・・・互いの意見を伝え合います。

・「この作品には、白が多いです。白いシャツ、白いチョウ、白いタンポポ、白いぼうし。作者は白いものを大切にしています。」
・「白いぼうしがなかったら、お話が始まりません。」
・「夏みかんが先にでてくるけど、夏みかんの話ではないと思います。」

・話合いを通じて、このお話のタイトルは、「白いぼうし」がふさわしいことにみんな賛成しました。

・まとめです。「作品のタイトルは、作品の中心を表しています。『くじらぐも』『ふきのとう』・・・は、このタイトルでなければならないよね。それと同じで『白いぼうし』なのです。」(なっとく!)

【コメント】
国語の授業は、算数や理科の授業と比べると、学習内容があいまいになることがあります。よく分かる授業にするために、国語の授業では、「めあて」と「まとめ」を明確にすること、それを板書すること、そして、ノートに書き留めることが大切です。
初任者がこのように整った授業をすることを、とてもうれしく思います。今後とも、「読み(音読)、言語(新出漢字等)、理解(あらすじ・100字要約)・解釈(本時のような、作者の意図を考える)・批評(これは良い作品か)」の要素がそろった質の高い授業ができるよう、校内研修を進めてまいります。
小学校の国語の授業で大切なのは、「一に音読、・・・」です。全ての児童が授業に参加するためには、まず、教師が正しく読んで聞かせなければなりません。楽しく授業中に練習して、上手になってから、最後に一人読みをするのが、読みのユニバーサルデザイン化です。(4月20日の3年2組の実践を紹介します。)

①追い読み・・・教師が正しい読みを聞かせます。児童は、一文ずつ追いかけて読みます。

②交代読み(その1)・・・教師と児童が一文ずつ交代に読みます。

③交代読み(その2)・・・教材文を覚えた児童は、教科書を見ないで交代読みに参加します。


④交代読み(その3)・・・二つのグループに分かれ、交代で群読します。


⑤たけのこ読み・・・読みたい文を三つ決め、自分の番が来たら立って読みます。(上手に読めました。最後まで、うまくつながったとき、笑顔が見られました。)
⑥指名なし音読・・・一文ずつ、誰か一人が立ち上がって読み、つないでいきます。一人一回しか立てません。これにも挑戦しました。(最後がうまくいかなかったけれど、4月にここまでできれば上等です。)
[コメント]
3年2組の担任は、今年、大学を卒業したばかりのピカピカの1年生先生です。本校は、若い先生が自信を持って教壇に立てるよう研修体制を整えています。この実践は、4月3日に第1回授業UD自主研修会で紹介した読みの指導方法を忠実に行ったものです。1年生先生の奮闘と素直に頑張る児童を見て、学校ドラマを見ている気分になりました。(^^)/
6年 一学期の目標作り
〇Chromebookの目標ができて、もっと頑張ろうと思いました。タイピングを頑張ります。
画像を入れるのが大変だったけど、友達に頼ってできました。もっとできることを増やします。
〇皆さんの目標がとても良いなと思いました。私も一学期の目標を実現させるために努力したいと思います。
一学期の最後に自信持って「できた‼」と言えるようにします。
〇ノートは制限があるけど、Chromebookはたくさん書けるので楽に作れました。ノートと違って、みんなの感想を書けたので良かったです。
〇みんな理由をたくさん書いていてすごいです。自分もこれから理由をたくさん書きたいです。
〇ろんな人に感想を書いてもらうために上手に作りました。心に残ったのは、Aさんの作品です。
色使いが上手で、イラストもあり良かったです。
〇他の人の感想へのフセンはりでは、なるべく多くの人のいいところを書くことができたので、同じことをするときも多く書けるようにしたい。
〇 みんなの目標をみて、僕もこれを目標にしてみようと思いました。がんばろうと思いました。
★6年最初の理科レポ、jambord作品、感想もレベルアップしています。
身近な友達から、身近な友達と学ぼうとする気持ちが育ってきています。
★ 数字が入っているフセンは、その作品の感想書きです。




簡単そうで難しい自画像の制作。鏡で自分の顔を見ながら書くと、左右対称の免許書の写真のようになりがち。そもそも鏡を持ちながら、鏡の中の動く自分を捉えるのは難しいです。どうしたらよいのでしょうか。
3年1組では、先生が児童が自分で決めたポーズを写真にとり、それを見ながら描いていました。写真を裏返すと、左右が入れ替わり見たとおりとなります。自分の顔の特長を写真でじっくりと観察し、そっくりに描けていました。






[コメント]
大切にしたいのは、成功体験です。うまくかけたという気持ちが、次の大きな作品づくりの意欲を高めます。もちろん鏡を使う方法もよいのですが、写真を使う方法は、図工を苦手とする児童にとってよい支援と言えると思います(^^)/
図工の授業開きとして、全学級、自画像制作に取り組みました。
小学生の国語の授業で大切なのは、「一に音読、二に新出漢字の読み書き・・・」です。毎学年およそ200字、6年間で1026文字習います。外国人が日本語を習得する際、漢字の読み書きが難しいと聞きますが、それは、日本の子どもも同じ。本校では、漢字の習得力を高めるために次のように行っています。(2年1組の4月20日の様子です。)

朝の時間、15分間の国語の授業を週に3回設けています。これを、モジュールの時間と呼んでいます。この15分間に、新出漢字を少しずつ(2~3文字)継続して学んでいます。

間違いやすい箇所について・・・「『図』という字の中は、『シ』ではなく、『ツ』ですよ。」と注意しました。間違えて覚えてしまっては、あとで訂正するのが大変ですので・・・。

①空書き・・・鉛筆を持たずに、空間に画数を唱えながら書きます。

②指書き・・・鉛筆を持たずに、指で机の空いているところに画数を唱えながら書きます。

③なぞり書き・・・覚えたら、画数を唱えながら、手本をなぞります。
④写し書き・・・次に、文字の大きさを整えつつ、画数を捉えながら手本を無地の欄に書きます。
この「空書き」「指書き」「なぞり書き」「写し書き」の漢字の覚え方を、全学級で行っています。(現段階では、最もよい方法だと思っています。)

できた人は、先生のチェックを受けます。そして、ミニテストです。どこをすれはよいか、大型提示装置に映しています。



ミニテストを終えた人は、テキストの空いている場所に、習った感じを書いています。(空白の時間がありません。)

15分間で、全ての児童が漢字の学習を終えました。
[コメント]漢字の学習に特化した国語の授業を、朝、週3回行うようになってから、児童の漢字の習得率が上がりました。また、昨年度行った「国語の授業は分かりますか?」というアンケートでは、肯定率が94%と高い数値を示しました。うれしい限りです。(^^)/
「三島小コミュニティ・スクールだより」第2号を発行しました。どうぞ、ご覧ください。


本校は、インクルーシブ教育の実現を目指して、教育のユニバーサルデザイン化に取り組んでいます。その具体的な取組を、随時掲載します。今日は、見たら分かる視覚支援についてです。
4月15日の朝、1年生の教室へ行くと、黒板に、どういう順番で、どういう風に朝の支度をすればよいか、分かりやすく掲示されていました。




①~⑤を、7時55分までにすることがよく分かります。


ICカードのセンサーや消毒液のボトルのすぐ近くには、どうすればよいかやり方が写真入りで示されていました。
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児童が登校してきました。

❶ICカードをセンサーが反応するように近づけます。「ピィ!」 登録している保護者に、登校したというメールが届きます。(よくできました!)
❷手を洗ってから、消毒をしました。(よくできました!)

❸かばんの中身を、机の右側に入れます。

❹帽子をかばんの中に入れます。

❺かばんをロッカーに入れます。(向きがそろってるね!)

❻提出物を、指定しているかごの中に入れます。(向きがそろっていて、びっくり!)

❼まいにちセットは、一つにまとめて、机の左に。

❽7時55分、全員、絵本を読んでいます。
[コメント]
入学して5日目で、こんなに静かにスムーズに支度ができて大変すばらしいです。1年生をうんとほめました。
このような視覚支援は、学級の実態に応じて全ての学級で行っています。(^^)/