6年「予想を証明するための実験方法は?」9/9
1、前時は自由実験「てこを一番楽に使うには?」
「結果から分かること」を共有ノートを使って、班別につくりました。
10班の案を比べて、最良の案を「まとめ」に採用。(水色カード)
2、今回は、「まとめ」を証明する実験方法を考えます。(共有ノート)
「実験方法を考えること5年の時はさっぱり。」
「1学期で正解にかするようになりました。2学期に、この力を伸ばそう。」
「カードの図形を自由に使って図と文で説明する。」
①班活動(共有ノート)10分+延長7分 *集中力が長続きするようになりました。
②正解がないので解説 *最高で50点
7班の案と正解
二つの実験が必要と分かった班は多かったけど、説明不足。でも、がんばったね!
3,感想
「6年生になって実験の仕方を考えることができるかも」と田中先生が言ってくれたのでうれしかった(Aさん)。という感想も。
難しかったね。次はもっと成果をあげよう。
4年 Aさん「ポインセチアの秘密」
親戚のおじさんの家にポインセチアがありました。
私「冬は葉が赤色だったのに、緑色になっている。」
母「そうだね。冬は確かに赤色できれいだったよね。」
私「もう赤くならないのかな?」
おじ「また花芽がつくと葉が赤く色づくよ。色づいた葉は『苞』(ほう)って言うよ。」
私「ほう。(笑)でも、ポインセチアに花あったかな?」
母「葉の真ん中にプチプチした黄色が花なんだ!後で調べてみよう!
私「ポインセチアの花芽はいつつくのかな?クリスマスにお花屋さんに並んでいるから、冬の植物だよね?冬の気温と関係があるのかな?」
おじ「実は寒さに弱い熱帯植物。冬は部屋の中で育ててあげないと枯れてしまう。」
私「ポインセチアは温かい地域の植物で、しかも寒さに弱い植物?」
おじ「おじさんも初めて知ったときはとても驚いたよ。」
私「じゃあ、花芽は気温が低くなるからつくんじゃないよね?」
おじ「ポインセチアは日が短くなると花芽をつける植物なんだよ。」
私「気温じゃなくて、太陽の照る時間の長さで花芽がついて花が咲くんだ!」
おじ「クリスマスの時期に合わせるために、短日処理と方法があるよ。チャレンジしたことないんだけどね。」
私「短日処理?初めて聞く言葉ばかり。」
母「後で一緒に調べてみよう。お母さんも知りたいな。」
短日処理とは? 葉を赤くするには、光の当たらない時間が1日に12時間以上必要。
日の短い冬が来たと錯覚させます。2ヶ月〜2ヶ月半前から始めます。
なぜポインセチアは葉を赤くするのか?花が小さく目立たないため、受粉を手助けしてくれる虫をおびきよせるためです。
一番驚いたのは、年中赤色だと思っていた葉が緑色になっていたこと。植物にはそれぞれ生きていくための仕組みが備わっています。
その秘密を知るたびに、ワクワクします。もっとたくさんのワクワクに出会いたいです。
4年 Aさん「炭酸飲料は、なぜ振ったら噴き出るの?」
公園に家族で行った時の話です。暑かったので、帰りにジュースを買ってもらいました。
「コーラを妹と分けるから買ってきて。」
妹が自動販売機から取って、私の所に走って持ってきてくれました。
父「振ったらいけない!開けた時にまけてしまう!」
“大丈夫だ”と思って、すぐ開けたら噴き出ました。
父「言ったやろ。炭酸をふって、すぐ開けたらいかんのよ。」
私「1学期の理科で習ったのが関係してる気がする。
空気の体積は小さくなったり大きくなったりする事ができるけど、水の体積は変わらない。
振ることによって炭酸の泡が大きくなって、ペットボトルの中で限界になって、開けた時に噴き出すんじゃないかな?」
母「なるほど。ふって空気が温められて大きくなって、泡が大きくなるってこと?」
私「そんな感じ。」
母「家で炭酸水作りよるけど、水に何入れよるか知ってる?」
私「知らん。何かガスみたいなの入れよるのは知ってる。」
母「二酸化炭素。圧力をかけて二酸化炭素を水につめこんだら炭酸水になるんよ。」
父「シュワシュワ感じるのは、二酸化炭素なんで。」
私「そうなんじゃ。」
炭酸飲料を振ると、溶けている二酸化炭素が気体にもどります。その二酸化炭素気が、ふたを開けた時に液体といっしょに飛び出して噴き出ます。
私「思っていたのとちょっと違うんかな?」
噴きこぼれの心配があれば。横にして転がす。とんとんたたく。冷蔵庫で保存する。
★“二酸化炭素の体積が増える”は学習の成果。原因が、“衝撃”か“温度”の違いです。
すごく冷やした炭酸飲料なら?近くにいた娘と話し合いました
「キンキンに冷やした炭酸水を振っても、噴き出るかな?」
「過冷却しているコーラがあるよ。振って瞬間に凍らせて飲むんだけど、失敗したら噴き出るよ。」
「飲む時は、砕けた氷の状態?」
「普通のコーラだよ。」
「気体は低温ほど溶け込んだまま。振っても噴き出ないな。」
6年 Aさん「身の回りの放射線」
ぼくは夏休みに、身の回りの放射線の量を測れる体験教室に行きました。
僕「どんなものからも放射線が出よるって、聞いたような気がするけど。」
母「どういうものが、一番多く放射線が出るかも気にならん?」
僕「今日は、それも聞けるん?」
母「多分聞けるだろ。」
愛媛大学の栄誉教授の話を聞きました。
身の回りに放射線を出しているものは、どれくらいあるか。
放射線を浴びることで、人体にどのくらい影響が出るかなどを話ししてくださいました。
地上からも放射線が出ていると教わりました。α線、γ線、β線が放射線です。食べ物からも放射線が出ます。
★地表からも宇宙からも放射線は飛んできます。空気中や水の中にも、放射線を出す物がありますます。
だから、その中で育つ生き物(食べ物にもなる)の体の中にもあります。
“Bq/kg”(ベクレル毎キログラム)という単位は、1kg当たりの放射線量です。
放射線を浴びるとガンになる理由は、DNAが壊れるからです。
★人は60兆の小さな“細胞”という粒からできています。粒一つ一つに、その生物の設計図である“DNA”を持っています。
DNAが壊れると死んだりガンになります。
霧箱というものを作って、放射線を肉眼で見ました。白い粉のようなものが線になって飛び散っていました。
★放射線は目に見えません。白い線は飛行機雲のようなもので、放射線が通った跡です。
放射線測定器を持って、色んなものの放射線量を測りに行きました。とても面白い体験ができてよかったです。
★浴びる放射線は少ないほど安全です。
6年 Aさん「生物はどうやって進化するのか」7/24
テレビで“アマミノクロウサギが環境に対応して進化している”と言っていました。
★次の記事の内容ですか?
2020.9朝日新聞 進化の結果? 「一人っ子」が多いアマミノクロウサギ
天然記念物のアマミノクロウサギは、一回に産む子は1匹、巣離れまで40日前後、授乳は2日に1回で2分前後。
これは気候が良く、敵が少ない島で、アマミノクロウサギが独自に進化した結果。
研究者の水口さんは「数少ない子どもを大切に育てようとしている。」と話しています。
私「じゃあどうやって進化するん?」
祖母「え〜、遺伝子が変化するとか?」
私「全てのアマミノクロウサギが一気に?」
祖母「違うやろ、調べてみな。」
遺伝子(生物の設計図)は、突然変異(突然起こる遺伝子の変化)によって変化する。
親と異なる性質を持つ子のうち、より環境に適応した子が生き残っていく。
これが“自然淘汰”。生き残りに有利な遺伝子を持った子が増えると、その生物の進化が起きる。
★人がお腹の中で赤ちゃんを守り育てることができるのは、ウィルスの遺伝子のおかげです。
遙か昔の人の先祖がウィルスに感染した時、人の遺伝子にウィルスの遺伝子が残りました。
この遺伝子によって“胎盤”が発達して、お腹の“子宮”の中で、赤ちゃんを育てることができるようになりました。
★アナウサギの出産数は4~8匹、授乳は1日1回で4分程度。敵に子をとられても、子をたくさん産んで生き残る作戦。
毎日でも“8匹で4分間”では、1匹当たり30秒。子ウサギはお腹がすくよ。
それに比べてアマミノクロウサギは2日に1回でも1匹で2分間です。
「植物園の変わった植物」7/25
夫婦で植物園に行きました。そこにいる間中、入園者は私たちだけでした。
①「干し柿みたいな植物」バブボフィラム ファレノプシス
オレンジ色の方を見た時は、「干し柿?」と思いました。緑色もあります。この実のようなものは“茎”のようです。
これから葉が生えています。ランの仲間です。花が咲くと、とても臭いらしいです。
②「どれが花?」シマサンゴアナナス
ピンク色の部分は美しいけれど、花ではありません。これは“苞”(ほう)という、花を守るための葉です。
本物の花は、ピンク色から顔を出している紫の部分です。パイナップルの仲間。
他にも花びらのような葉を持つ植物がいます。
左はブーゲンビリア。ピンク色も葉。
右のネオゲリアの赤色も葉。
ネオゲリアの場合、最初はクマザサのような葉が、根元から赤色に変わるようです。
★花びらを大きくするのではなく、花を囲む葉を目立たせています。
そうして 共生相手の昆虫を呼んでいます。花粉を運んでもらうためです。
6年 Aさん「幽霊は実在するのか」7/31
ぼく「幽霊って怖いよな。」
父「わしゃ、怖ないぞ。」
ぼく「前ビビってたくせに。」
母「幽霊って実在するんかな?」
ぼくと父「知らん!!」
とゆうことで調べることにしました。
髪が伸びる人形。人形の頭に止めている髪の毛がずれた。お寺の意向によって証明はされていません。
こっくりさん。鳥居や五十音字が書かれている紙にコインを置き、こっくりさんを呼び出します。
するとコインが勝手に動きます。無意識に誰かが動かしているのです。
まだまだ気になることはありますが、田中先生の負担を考えてここまでにしました。
★負担を心配してくれて嬉しいです。出典を書いてくれると、負担がさらに減ります。
★“そこにない”こと・物も、“そこにある(らしい)”と思うと、脳が作り出します。
“夢”は、脳が“そこにない映像と音”を作り出したもの。目覚めている時も起こります。
早合点や思い込みに注意。大事なことは、“意識して確認”が必要です。
6年 Bさん「お盆のクラゲ」
お母さんと、海の話をしているときに、クラゲの話になりました。
母「なんでお盆を過ぎたらクラゲが増えるっていうんだろな?」
ぼく「それは...知らんなぁ」
調べてみました。
海水温が、深く関係しています。お盆の頃になると、海水温が、20度〜30度ぐらいになります。クラゲにとって活動的になる温度です。
一部の地域では、「お盆になるとクラゲが増えるのは、宿題をさせるためだ」とも言われています。
「宿題をがんばらなきゃな」と思いました。
★盆前、娘と南予の人のいない海に。見渡すとクラゲが13匹。娘は平気で海に潜るけど、私は海岸に打ち上げられたクラゲを観察。
「食べられないかな?」と考えていました。
★9月にウミホタルを採取するために妻と海に行きました。砂浜に打ち上げられたクラゲを見て
妻「これ食べられる?」私「コラーゲンだから食べられると思うけど。」
似たもの夫婦だなと、心の中で苦笑しました。
6年 Aさん「おならは何のガス?」
私「おならは、何が出ているのかな?」
姉「誰でも出るよね」
父「匂いは、みんな一緒じゃないかな。気になるね。」
姉「おならも気になるけど、ゲップも気になるよね。」
「物を食べたりする時って、すごい空気を飲んでるらしいよ。飲み込んだ空気じゃない?」
父「胃に空気が入って、胃の下の十二指腸から二酸化炭素がたくさん出ているよ。」
「その次の大腸にいくと、腸内細菌によって分解がおこるよ。水素や二酸化炭素、臭い匂いの元になる硫化水素とかができる。」
「それが腸にたまって、“おならしたいな”ってことになるんじゃない?」
姉「飲み込んだ空気には酸素と窒素があるよ。酸素はエネルギーを作り生きていくの必要なものだけど、窒素は腸内に吸収されないでそのまま残るんよ。」
「酸素はすぐに消費されて、二酸化炭素や水素も吸収されて、硫化水素は吸収されないで残るって聞いたことがあるよ。」
*硫化水素=卵が腐った匂い
私「我慢してしまうんだけど、我慢しないほうがいいよね。音が出るおならと、ラッキーな音が出ないおならもあるよね。」
「我慢したおならも一体どこへいっちゃうんだろう?人間の体って面白くて不思議だね。」
★肛門から出たら“おなら”、口から出たら“ゲップ”になります。1日平均で5~20回出ます。
たくさん空気を飲み込むから。消化ができない食物を、腸内細菌が発酵させて気体ができるから。
どちらも“早食い”が原因の一つなので注意。
おならの成分は、99%は窒素、水素、二酸化炭素、酸素、メタンなどの匂いのない気体。
肉食中心になると臭くなります。野菜でもニンニク、タマネギを食べると臭くなる。
ほとんどは血液に溶け込んで、肺から出て行きます。これは息だね。
おならが臭い時は、息も体臭も臭くなります。逆もあり?
「7月の理科畑のホウセンカ」7/21
早朝、理科畑の手入れをしました。数日見ていない間に、ずいぶん大きくなっています。
*このレポートは7月下旬のものです。
そこに通りかかった西本先生からも。
「地植えのホウセンカがすごく大きくなっていますね。驚きました。」
「鉢植えは根が広がる限度があるからね。」
「えっ!そうなんですか?」
「地植えは根を広く深く広げることができるので、たくさん養分と水分を集めることができます。」
「鉢植えは鉢の外に根を広げられないから、大きくなれません。」
後から田島先生からも。(田島先生の3年生がホウセンカを育てました。)
「地植えのホウセンカが、すごく大きくなっていますね。驚きました。」
植物は地上部分では日光を浴びた葉で養分をつくります。下で根を広げて土の養分や水分を吸い上げます。
植物は根から自分がつくった養分をしみ出します。その養分で味方になる微生物を呼び寄せて、育てます。
微生物がつくった物質で植物は健康に丈夫に育ちます。植物と微生物は欠かせないパートナーです。
★植物が根から養分を出して、必要な細菌を集めて育てて、植物に必要な養分をつくらせています。
まるでウシが胃の中に微生物を飼っているのと同じ。
人の腸の中にもたくさんの微生物がいます。人と微生物も欠かせないパートナーです。体重の1~1.5kgは微生物の重さです。
目に見えない微生物(細菌・ウィルスも)と植物と動物(人も)は互いに欠かせないトリオ。
ウィルスは他の生き物に“感染”することで生物の設計図である“遺伝子”の運び屋になっています。
動物の目が見えるのは、ウィルスが運んだ植物の遺伝子のおかげです。
★遠い未来、今のコロナウイルスが人に運んだ遺伝子が、気候危機が激しくなった世界で、人類が生き抜く能力を与えてくれるかもしれません。
6年 Aさん 「セミの寿命」7/22
僕「セミって寿命短いらしいけど、どんぐらいなん?」
兄「約一週間らしいけど、環境が整えば一ヶ月は生きれるらしいで。」
僕「じゃあ、セミってなんで寿命短いん?」
兄「さぁ、わからん。調べたら?」
セミは最大7年間も土の中で過ごし、地上に出ると10日から2週間の命です。成虫のセミの仕事は卵を産むことだけ。
その間生きていられればいいわけだから、長生きしません。
僕「セミって最低10日しか生きれんのやな」
兄「最大7年もかけて土から出るのにたった10日ぐらいで死んでしまうんやな」
自分の寿命が10日から2週間と考えるとぞっとします。
★2019年には岡山県笠岡市の高校生が発表。
最長でアブラゼミ32日、ツクツクボウシ26日、クマゼミ15日の間生存しています。
★このレポートを読んで、三島小の東校庭のセミ穴を調べました。羽化のために地上に出てきた時にできる穴です。
夏休み直前には穴は0でした。今日(7/31)は114個でした。
その穴は、「重機で掘り返していない」+「草が茂ってない」場所にありました。
分校の工事前は、東側で一夏に約800個ありました。
“子孫を残すこと”だけに、もっと徹底しているのがカゲロウ。成虫は口も腸もありません。
だから3時間から4時間しか生きられません。でも幼虫時代は半年から1年間あります。
カゲロウは、その一生でも変わっています。
セミ「卵→幼虫→成虫」
チョウ「卵→幼虫→さなぎ→成虫」です。
ここまでは小学校理科の内容。しかし・・・
カゲロウ「卵→幼虫→亜成虫→成虫」
さなぎにならないけれど、羽が生えてからも脱皮します。
★さなぎに“なる”・”ならない”の違いは、どこで決まるのか?不思議です。
何でもありみたいな昆虫の生き方は面白い。と思いませんか?